私をヴェネチア・ビエンナーレに連れてって(仮)

展覧会の感想や気になったことを書き留めて、整理する場所として使います。

雨宮まみさんのこと

以前コレクター?ぽいおじさんが、若い作家さん(女性)に、「目立つためには絵だけじゃだめなんだ、もう一つ何か持ってないと。松井冬子みたいに美人なら良いけど、あんたは違うだろ?まぁ頑張って」みたいに言ってる場面に遭遇したのを思い出した。

その時に、作家さんに何か気の利いた言葉のひとつでもかけたかったし、そのおっさんに皮肉の一つでも言ってやりたいと思ったのだけど、良い言葉が見つからなくてとてももどかしかったのも思い出した。

今でもなかなか良い言葉が見つからないし、どうしたら正解だったのかもわからない。

いろいろと理不尽なことに直面したとき、これまではすごく感情的になって、当たり散らして、もどかしさを紛らわそうとしてきた。
でも今は、なるべく理不尽さを瞬時に淡々と言葉で理解して、説明できるようになりたいと思っている。

雨宮さんの文章を読んで、視野が広がったことが何度かあった。
私は本を何冊も持ってるようなファンではないけど、もう新しい文章が読めないと思うととても残念です。
雨宮さんの文章は、正解を教えてくれるというより、もどかしい気持ちや漠然とした不安を一緒に整理してくれる文章で、好きでした。